2019.映画

続いて年間総評。
今年は昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』からの流れか音楽映画が多かったような一年だったかな。
年末から公開の『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』は年明けの楽しみにとっておくとして今年観たのは劇場だけでもスリッツのポートレイト作品、『ノーザン・ソウル』『グッド・ヴァイブレーションズ』『ロケットマン』『ビル・エヴァンス タイム・リメンバー』それに『ウィーアーリトルゾンビーズ』も。
ジョージ・マイケルへのラブレターともいえるポール・フェイグの『ラスト・クリスマス』もいれていいかな。
。劇場以外ではnetflixでモトリー・クルーの『The Dirt』やボブ・ディランの『ローリング・サンダーレヴュー』も。

昨年の『愛しのアイリーン』のようなもう誰が何を言おうが自分の中では不動の映画はなかった。
あえてなら、マット・ディロンの声の魅力の再確認にもなったラース・フォン・トリアーの『ハウス・ジャック・ビルト』。
賛否あれど(いや否の方が多いのかな)観たかったものをほとんど観られた『スター・ウォーズ・スカイウォーカーの夜明け』はSWシリーズはスピンオフ含めて別格扱いなのでこれも入れずで個人的10作品を以下に。

『ハウス・ジャック・ビルト』
『スパイダーマン:スパイダーヴァース』
『愛がなんだ』
『宮本から君へ』
『グッド・ヴァイブレーションズ』
『ゾンビランド:ダブルタップ』
『工作 黒金星と呼ばれた男』
『ラスト・クリスマス』
『バジュランギおじさんと小さな迷子』
『ジョーカー』

ノア・パームバックの『マリッジ・ストーリー』Netflixで観てしまったけど、まだ劇場でやってるから年明け時間合えばまた観たい。
これもNetflix制作の『アイリッシュマン』も素晴らしかった。
これからも小劇場によるネット配信新作の上映も増えていくといいなと感じた一年でもあった。
その他、印象的だったのは『ブラック・クランズマン』『マリッジ・ストーリー』『スカイウォーカーの夜明け』と今年はアダム・ドライバーの当たり年だったこと。
来年もジャームッシュの『ザ・デッド・ドント・ダイ』に『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』と来年公開のアダム・ドライバー出演作は楽しみ。

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2019.映画鑑賞・下半期

結局投稿自体が半年ぶりになってしまい、それも「MOVIE」枠……
レコードも買ったし色々発見も多かったはずなのに….来年こそもっと音楽に向き合う!!として劇場鑑賞のまとめ。

7月 – スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム / ウィーアーリトルゾンビーズ / 工作 黒金星と呼ばれた男 / ずぶぬれて犬ころ / ビル・エヴァンス タイム・リメンバー
8月 – グッド・ヴァイブレーションズ / ロケットマン / ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
9月 – 永遠に僕のもの / 宮本から君へ
10月 – ジョーカー / 毒戦 BELIEVER
11月 – ジェミ二マン(3D In HF) / CLIMAX / アイリッシュマン
12月- ゾンビランド(吹替) / ラスト・クリスマス / スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(IMAX2D)

計18作品、休みらしい休みをほぼ取れなかった中なので観れた方かな。

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2019.映画鑑賞・上半期

まめに….と思いつつも、もう7月。
なかなかな中、取り敢えず今年上半期劇場で観た映画一覧。

1月–ザ・スリッツ・ヒア・トゥ・ビー・ハード/蜘蛛の巣を払う女/クリード 炎の宿敵/ミスター・ガラス(×2)
2月–バジュランギおじさんと小さな迷子/ノーザン・ソウル/ボヘミアン・ラプソディ(爆音応援上映)
3月–The Guilty/スパイダーマン・スパイダーバース(IMAX3D)/キャプテン・マーべル/ペパーミント・キャンディ
4月–ブラック・クランズマン/ザ・バニシング-消失-
5月–アベンジャーズ・エンドゲーム(MX4D吹替)/アベンジャーズ・エンドゲーム(IMAX3D)/アメリカン・アニマルズ/愛がなんだ
6月–ゴジラ キング・オブ・モンスターズ/ハウス・ジャック・ビルト/X-MEN ダーク・フェニックス

計19作、21回。劇場で観ておきたかったの何本も逃してしまった。期待しててイマイチなのも逆なのもあり。ここ数年余程でないと予告編すら確認せずに観に行くことが多くなってたけど、今年もそれは変わらず。
また詳しくは年末か年明けに書く予定だけど、現時点でより強く印象に残ってるのは「ノーザン・ソウル」「スパイダーバース」「愛がなんだ」「ハウス・ジャック・ビルト」かな。
観続けてたシリーズ物の完結が多い今年、年末にはスター・ウォーズもある。今月も来月からも観たいの多いし日本映画もそうである中、気にはなる作品もあるけど相変わらず日本のアニメやピクサー系は、どうしても絵に入っていけそうにないのが多くて偏見を捨てきれずにいるけど(スパイダーバースが良かっただけになるだけ払拭したくはある)間に合えば(7月11日終了予定)海獣の子供は観ておきたい。

劇場以外ではモトリー・クルーの映画「The Dirt」やディランの「ローリング・サンダー・レヴュー」。ソン・ガンホ「麻薬王」などをやっと入ったNetflixのオリジナル作品も。

7月以降で観に行きたいのはCold War あの歌、2つの心/キュクロブス/凪待ち/ずぶぬれて犬ころ/ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドなど
気になってるのは何本が撮られてるソル・ギョングの新作が今年公開してくれるか? とかポン・ジュノの「パラサイト」これはも来年かな。ジャームッシュの「The Dead Don’t Die」も来年だな。

「MOVIE」のカテゴリーでは年末か年明けということで。
次回上半期買ったうちに印象に残ったレコード編をなるだけ早く…

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音楽伝記映画

『ボヘミアン・ラプソディ』がとても面白くて色んなところで人と話したりしてた年末年始。
「音楽伝記映画では『ローズ』と並んで良かった」なんて言ったりもしたけどよ~く考えたらあれはジャニス・ジョップリンをモデルにしたローズの物語だったよなぁと。
昨夜もそんな話をしてた。で、たまたま『ホワイトナイツ/白夜』を観てて、そういや監督のテイラー・ハックフォードは『Ray/レイ』も撮ってたのを思い出した。ジェイミー・フォックスのレイ・チャールズ良かった、という流れで以下に思いつくまま好きな十作品をリストアップ(日本公開タイトルで) これも順位なし。

『Ray/レイ』(2004)
『ラ★バンバ』(1987)
『アマデウス』(1985)
『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015)
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2006)
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(2014)
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(2007)
『シド・アンド・ナンシー』(1986)
『コントロール』(2007)
『ランナウェイズ』(2010)

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2018.ベストアルバム

その年の話題作、多くの人の評判となるようなものと自身の好みが年々ずれていってるように思う。
それもまぁ購入の優先順位がアナログ中心でCDやストリーミングは後回しにするのもあるし雑誌やネットですら新しい情報を取りに行ってなくてレコ屋で気になるもの中心にしていってるのもある。
それと共に”どれだけ新しいものが出て来ても過去の焼き直し”であるとか”17歳くらいの頃に出会った音楽から先に進めない”なんていう言説なんてやっぱり本当にくだらないな思わせてくれた年でもあった。
そんな中、アフリカやアジアのもの含めて聴き逃してるのは多いと思いつつ2018年よく聴いたアルバム編。

こちらも順位は特にない。
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●M,Toumani et Sidiki Diabate,Fatoumata Diawara / Lamomali Airlines
フランス人ギタリスト、SSW、-M-ことMatthieu ChedidがマリのシンガーFatoumata Diawara、コラ奏者のToumani Diabate,Sidiki Diabateと組みセネガル、中国、レバノン、ブラジル、フランスなど多くのミュージシャンをゲストに迎えた3枚組ライヴアルバム。Mはソロアルバムを何枚か持ってて聴いてたしVannesa Paradisとの活動も聴いてきたけど、今まで一番気にいったし昨年本当に良く聴いた。ファトゥマタ・ジャワラが素晴らしいのは言うまでもないしコラの演奏含め、マリ音楽が前面に出てるA面の曲がいいのは勿論だけどM色の強いC面も良くて”La Bonne Etoile”で聴けるIbrahim Maalouf(レバノン)のトランペットの甘さもたまらない。F面、-M-とSeu Jorgeのデゥエット”Je Dis Aime”は、この曲だけでも何度針を落としたことか…そして大御所Yossou N’Dourも入っての大円団”Solidarité”まで素晴らしい構成。


●Sons Of Kemet / Your Queen Is A Reptile
ジャズでこの数年最も気になる活動をしているテナーサックス奏者、作曲家、バンドリーダーShbaka HutchingsのバンドSons Of Kemetの三作目は今までのNail Recordsから老舗のImapulse!から確か5月くらいに出たのかな。様々なバンドや客演をこなし、その音源を何枚も所有して愛聴してたなのにリーダーバンド、Shbaka and The Ancestors(2016)を聴くまでピンと来てなかったんだけど、それ以来まだ聴いていないの掘りまくってソンズ・オブ・ケメットも勿論遡って聴いてきた中での新譜。
テナーと2ドラム、テューバというカルテット。ドラムの内の一人がHonest Jonsを通じてUKオルタナからアフリカ、エチオピアのMulatu AstatkeからFloating Points。自身のHello Skinnerでの活動も好調なTom Skinner。もう一人はSeb Rochford、どこかで見た名前だな?と思ったらDavid ByrneとBrain Enoの『Everything That Happens Will Happen Today』で演奏していたスコットランド人。Theon Crossはこのバンドで初めて聴いけど多くの客演からソロアルバムも出している久々に気になるチューバ奏者。アンセスターズのメンバーが南アフリカのミュージシャンで構成されていて、さながら往年の名バンド南アメリカのBlue Notes~UK、カンタベリーへの系譜を受け継いでいるのに対して、こちらは白人ドラマー2人含めてはいても英連邦カリブ海はバルバドス出身としてのシャバカの色合いが出ていて興味深くも聴きごたえのある一枚。
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●Bokanté & Metropole Orkest.(Conducted by Jules Buckley) / What Heat
Snarky PuppyのMichael Leagueらが始めた、よりカリビアン、クリオール色の強い雑食性のある音楽を指向するユニットBolanteがUKの作曲家で編曲家であり指揮者でもあるJules BuckleyのMetropolr Orkestと組んだ一枚。カリブ海、マリー・ガランド島出身のシンガーMalika Tirolienのフランス語と英語が混ざり合う歌声の魅力が前面に出て、更に磨きがかかったマイケル・リーグの楽曲が堪能出来る。2018年にReal Worldからリリースというのも諸々感慨深い作品。


●Sting & Shaggy / 44/876
春先に配信で出た「Don’t Make Me Wait 」をたまたまラジオで聴いて耳に残りまくっててようやく出たアルバムは2018年の夏くらいにかけてDJでも家でも本当によく聴いた。
この二人がどんな経緯で組むようになった知らないままだけど録音メンバーも両者ゆかりのミュージシャンがほどよく混ざっていて今年に掛けても続いてるツアーも盛況な様子でこうした企画としては近年稀に見る大成功なんじゃないかと。色んな枝葉を気にせず普通に良かった。
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●The Lemon Twigs / Go To School
飲みの席か何かでスマートフォンにメモしていた「レモン go to school」の走り書きから少し間を置いて勧められて観た動画~レコード買って聴いた秋口によく針を乗せたレコード。2枚組のLPを買ったんだけど曲順がレコードで聴かれることを意識したかのような並びじゃなかろうか? なくらいで購入当初はB面ばかり繰り返し聴いてた。”コンセプト・アルバム”、”ロック・オペラ”なんていう埃を被ったような言葉が出てくる(実際そうした内容で制作されている)内容。その構成もとても上手く作られている。兎に角、曲がいい。僕が出会ったのがちょうど映画「ボヘミアン・ラプソディ」も公開されてQueenの再評価の熱が上がった時期だったこともあるが「クイーン聴くなら、良いと感じたなら、いま出てきている彼らみたいな音楽をもっと聴いて欲しいし、メディアはそんなのをもっと紹介して欲しい、じゃないといまCDやレコードにお金を使ってくれる層が退場した後に何も繋がらないじゃないか…..」それくらいこのレモン・ツイッグス(まだ20歳前後の兄弟)に未来を感じた。またちょうどこのアルバムのツアーで単独公演を観ることが出来たのも、この上なく幸運。彼らがキャリアを重ねていくとして数年後に今回の来日公演は語り継がれているんじゃないかと思うくらいに。


●Arctic Momkeys / Tranquility Base Hotel & Casino
名前はもちろん知ってたし、何かでちらりと聴いてはいたけど今まで一枚も所有してなかった。もう英語圏から出てくるロックゃポップスにグッとくることはないのかなと勝手に耳をオープンにしてこなかったことを恥じ入ったのはレモン・ツイッグスと同じ。以前から聴いていた友人から教えて貰ったのは、15年近いキャリアの中、異色のアルバムじゃないかな?ということ。僕自身。エレキギターを前面に出した疾走感のあるロックバンド~ガレージなイメージを勝手抱いていたんだけどピアノが特徴的なブルーアイド・ソウルとでもいった方がいい曲調。ていうかいかにジャンルに押し込めることが無意味か改めて。『Go To School』もそうだけどEDMからの流れやR&Bの要素といったチャート上での主流とは違う道を歩いていることに大きな意味があるように思える。


●Ali Shaheed Muhammad & Adrian Younge / The Midnight Hour
A Tribe Called Questのアリ・シャヒード・ムハマドとプロデューサー、DJ、ミュージシャンとしても多くの楽器を演奏するエイドリアン・ヤングによるユニット。
昨年はUSのR&Bやヒップホップをあまり聴かなかった中、数少ない繰り返し聴いた一枚。内容はサンプリング使わずアリとエイドリアンがほとんどの演奏を、一部、エイドリアンのプロジェクトVenice Dawnのメンバーが参加。エイドリアンが好むヴィンテージなソウルやジャズに映画音楽なアレンジの中、エイドリアンが手掛けたSouls Of Mischeifの『There Is Only NOw』(2014)の傑作リミックス10インチでの演奏を手掛けたアリとの融合が実に美味。ゲストもLadybug MeccaやBilal,Raphael Saadiq,Ceelo GreenにQuestloveやEryn Allen Kane,Laetita Sadierなどなど。James Poyserのフェンダーローズがたまらない”Together Again”といったジャズアレンジのイントス曲も実にいい。
アナログにこだわったと思われる録音方法も含めQuatic and The Western Transientの『A New Constellation』(2015)と並べて聴いたレコード。


●Antonio Loureiro / Livre
アンニオ・ロウレイロの新作。2017年に愛聴してたKurt Rosenwinkelの『Caipi』で客演してたので、ロウレイロの関わる新作としてはそれ以来。このアルバムにもカートが一曲参加。タイトルも”Caipira”だし延長線にある楽曲。CDは聴いてきたけどライヴに縁がなくて初めて「おおっ!」となったのが2015年の京都音楽博覧会。酔ってしまって寝そべって聴いてたら、聴こえてくる演奏が素晴らし過ぎて急いで見える位置まで移動して食い入るように聴いてから待望の新作は6年ぶり。音博のときも演っていたGilberto Gillの”Oriente”以外自作曲。盟友Andre Mehmariがシンセで参加の”Agora Para Sempre”もいい。9曲で42分というのもちょうどいい加減で、繰り返した聴いた。ブラジル音楽は魔境だし、聴いても聴いても追いつかないしここ数年サンパウロのアンダーグラウンドなシーンに目が行ってばかりだったのでミナス方面には疎かったけど、また振り向かせてくれたのがロウレイロ。次作からも楽しみ。


●Elza Soares / Deus E Mulher
ここ数年断トツに気になるミュージシャン、サンパウロのエクスペリメンタルなサンバシーンのキーマンでもあるKIko Dinucci(Guitar,Synth,etc)、Guilherme Kastrup(MPC,Drums)Rodorigo Campos(Guitar)、Marcero Cabral(Bass,Synth)らに、同じくサンパウロのアフロビートバンドBixia70がブラスで参加した2015年『 A Mulher Do Fim Do Mundo 』とそのリミックスアルバムに続いての新作も同様なメンバーと共に御年81歳にして絶頂期を迎えているエルザ・ソアレス。昨年亡くなったアレサ・フランクリンにも通ずる壮絶な人生を歩みながら日本での知名度はいまいちなれど歌手としてのキャリアは常に第一線。Romulo Froes作、漂うような”Lingua Solta”でのQuarteto De Cordas Os Caipiraによるストリングスの響き。いかにも”らしい”キコ・ジㇴッチのギターが耳に残る”O Que Se Cala”はBaxia70のホーンも良し。続いての”Exu Nas Escolas”では楽曲もギターもキコそのものでにやけてくる。80′sニューウェーブっぽい”Um Olho Aberto”も好み。今後要注目のSSW,Rafa Barretoがギターで参加の疾走するサンバ”Deus Ha De Ser”で閉める大傑作。


●Angélique Kidjo / Remain In Light
アンジェリク・キジョの新作はTalking Heads,1980年の『Reamain In Light』の丸ごとカヴァー。聴く前から期待するなという方が無理な状態でなかなか入手出来ずの中、12月にようやく手元に入ってからはターンテーブル乗せっぱなし状態で昨年を〆た。Blood Orange、Questlove,Alicia Keysが参加で爆発的な疾走感を聴かせる”The Great Curve”はもちろん、”Born Under Punches(The Heat Goes On)は当然ではあるけどオリジナルではくねくねした、いかにもなトーキング・ヘッズなサウンドをTony Allenのドラムが入ることでアフロビート、西アフリカサウンドへと繋いでみせた”Houses In Motion”やVampire WeekendのEzra Koenigのヴォーカルがじんわりくる”Listening Wind”に痺れた。インド系アメリカ人のJeff Bhaskerがプロデュース。ベナン出身のキジョがアフリカへの眼差しを向け接近した英米のニューウェーブの金字塔をカヴァーする。それもアフロ・フューチャリズム全開の映画「ブラック・パンサー」(映画のスコアにも参加しているMagatta Sowのパーカッションもこのアルバムに参加!!)が大ヒットした年にリリースされるというの何かの縁だけではないのでは。2018年は何かと分岐点な年だったのかもしれない。


●Janelle Monáe / Dirty Computer
前作『The Electric Lady』から5年、ようやくの新譜。合間に女優業もあり、そしてPrinceの死もあった。全てのポップミュージックを聴ききれていないので独断と偏見だけどジャネ―ル・モネイこそがプリンスの後継者として相応しい。45回転の2枚組のLP、冒頭タイトル曲はなんとBraian Wilsonがフィーチャー。このアルバム全曲にインスパイアされた物事が記載されていて、詳しくは国内盤のライナーなら読めるのかな? “Crazy,Classic,Life”は【The Vibranium In Wakanda,】から始まる(ここでも「ブラックパンサー」が!) Zoe Kravitzとの”Screwed”やPharrell Williamsとの”I Got The Juice”、プリンスマナーな”Make Me Feel”など聴き応えのある曲が多い中、白眉はMVも印象的だったGrimesをフィーチャーした”Pynk”。インスパイアの文章は長短それぞれだけど「ピンク」の出だしはこう始まる【Inspired By Prince’s Mischievos Smiles As He Played Organ On “Hot Thang”…】
次は何年後かわからないけど今から楽しみ。


●Neneh Cherry / Broken Politics
Blank Projectから2年。再びKieran Hebdenプロデュース、ノルウェーのSmalltown SupersoundレコードからはThe Thingと組んだ『The Cherry Thing』から続いて三作目。ここ数作の中でも曲の良さが際立つ。3Dとのコラボ曲”Kong”が先行シングルとして配信された。MAssive Attackのような低音感を感じさせない作りでそれは「前回のアルバムは怒りや力強さに溢れていて、一方今回のアルバムはより静かで練り込んで作った作品だと思うわ」というコメントにもあるように彼女なりの政治的なスタンスを静かに体現するよう汲取ったへブデンのプロデュースによるものなんだろう。録音がCherry Bear Studioでどうやらネナの養父でもあったDon Cherryと仲間が立ち上げたスタジオとのこと。”Natural Skin Deep”ではOrnette Colemanの幻の曲、”Grwoing Up”がサンプリングされていてへブデンのジャズマニアぶりが出てておもしろい。このアルバムをよく聴いたのは12月で、この文章を書いているのは1月。間にちょうどザ・スリッツのポートレイト作品を劇場で観たことを挟んでことで色々思う事もある。亡くなってしまったアリと生き残って作品を作り続けるネナ。ちゃんと歌詞を読み込むという課題も含め2018~2019と続く余韻ともなった一枚。


●Petite Noir / La Masison Noir The Black House
年末に入手した6曲入りミニアルバム。コンゴとアンゴラのハーフで南アフリカを拠点に活動するYannick Ilungaのソロユニット。同じく南アフリカに拠点を移したYasiin Bey(a.k.a. Mos Def)やSolangeとのコラボレーションを経て2015年にEP、『King Of Anxiety』リリース。続いてのフルアルバム『La Vie Est Belle / Life Is Beautiful』どちらにも入っている”Chess”がかっこ良くて、シンセサウンドと、どこかIan Curtisにも似たヤニックの歌声が自身が唱えるNoirwaveという呼称にとてもしっくりとくる。メタルバンドでギターを弾いていた10代からヒップホップとの出会いを経て、ルーツであるアフリカ音楽とニューウェーブを好んで聴く中で作り上げたNoirwave。Dany BrownとNukubi Kukubiをフィーチャーした”Beach”。Saul Williamsとの”Blowing Up The Congo”。Rha! Rha!との”F.F.Y.F(pow)に”Hanoii”。冒頭からぶちかます”Blamefire” どの曲もたまらない。アンジェリーク・キジョのカヴァーもそうだし、トーキング・ヘッズ『リメイン・イン・ライト』から38年。様々な邂逅を経て流れてくるサウンドに浸れることは一人の音楽ファンとして何ものにも代え難い。


●Blaze / Dancehall
年末のDJ用にバッグに入れっぱなしつい忘れてたので追記。
2017年の”Territory”のMVで注目されてフランスのGuillaume AlricとJonathan Alricによる従弟同士のユニットのデヴューアルバム。映像で確認する限り出てくるのが北アフリカ系のように思われる人たちなので彼らの出自もそうなのかもしれない。James BlakeやSampha,SBTRKT以降にあるベースミュージックとエモーショナルな歌、そしてピアノのコード感からビザ―ルハウスを通過させた四つ打ちはほんと好み。Anlmal63という見慣れないレーベルからリリースで調べてみたらDariusも出してた。Anlma63~Darius~Roche Musique~FKJ と並べてみて、「ああ~」となって小膝叩いた。昨年10月には初来日公演もあった(最近知った….多分東京だけ)みたい。音楽プロデューサーだけでなく映像作家であり、ステージでも映像は欠かせない様子。次の機会があれば是非観てみたい。

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2018.ベスト7インチシングル


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新年あけましておめでとうございます。

ラジオが終わりNICHEでのイベントも減る一方もあってついついサボりがちだけど、今年からはSNSよりこちら重視で何やら書いていこうかと。

映画に続いてこちらがメインである音楽。

先ずは7インチシングル編。
昨年は改装工事もあってレコードの箱詰め移動~棚に入れ直し、だけどまだ段ボールから解放できてないレコードがかなりあって抜けもあろうけど。
7インチを新譜で買ったのは多分トータルで20枚くらいかな、そんな中で2018年はこの4枚。

順位はないが先ずはThundercatの”Final Fight” Brainfeeder10周年でストリーミングで出ていたのを改めての7インチ。詳しくないけどゲーム音楽へのオマージュになっていて、カップリングの”Bowzer’s Ballad”は任天堂の前社長・山内溥氏に捧げた曲とのこと。
何よりジャケの「猫」と「猫の暮らしは最高さ ニャオニャオニャオニャオニャオ…」がたまらなくて、これはジャケ含めレコで持ってこその一枚。

Princeの”Nothing Compares 2 U”は1995年にTHe Familyに提供した曲で広く知れ渡ったのは1990年Sinead O’Connorがカヴァーして大ヒットしたことから。プリンスのセルフカヴァーも1993年のベスト盤『HITS』で世に出てたものを昨年7インチリリース。この曲は僕にしては珍しく先行配信でも購入し7インチでも再度購入。
この曲は歌詞がどうしても亡くなったプリンスを偲ばせるものもあり何度針を落としても目が潤む。
昨年は命日に合わせた上映会 & DJのイベントも出来た、時期は多少ずれてでも今年も何かやりたいな。

実は今まで一枚も買ったことなくまともに聴いてこなかったArctic Monkeys。
改めてアルバムのときにも書くけど偶然ネットで試聴して「おっ!」となった新譜を初めて買って聴いてきて、その後秋口に出たこのシングルはアルバムタイトル曲でもある。
この曲大好きなのもあるし何よりジャケが色合いぼかし具合から何とも好み。
カップリングの未発表曲”Anyways”も良い。

Soup & Skinの”Mawal Jamar”、これは新しいアルバム”From Gas To Solid”の限定版のLPに封入されていたもの。
この曲はカヴァーでオリジナルは来日したこともあるシリアのOmar Souleyman。
スタジオ録音とライヴ録音それぞれ聴き比べるのも楽しい。

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2018・映画

なんやかんやで3月以来の投稿。

ラジオ終わってからベスト的なものをまとめるのをサボってきたけど今年は久しぶりに。
映画をここで書くのは初めてかな。

今年はそんなに劇場に行けなかったけど断トツに一位で最も心に棘が刺さったのは『愛しのアイリーン』
機会逃して一回しか観に行けなかったけのは少し悔いがある、しかし本当に心に残った。
原作とは違う終わり方もエンドロールでの主題歌も含め、もう満点。

技術的なこともあって多くのリバイバル上映もあった今年。
IMAXで観た『2001年宇宙の旅』、5.1chの音響で堪能出来た『ストリート・オブ・ファイア』、フリードキンの執念が実った『恐怖の報酬完全版』と印象に残った一年だった。
観逃してしまったのは『ラスト・ワルツ』、『スパイナル・タップ』

そんなこんなで以下今年の個人的10作品。
『愛しのアイリーン』
『聖なる鹿殺し』
『アンダー・ザ・シルバー・レイク』
『タクシー運転手』
『殺人者の記憶法』(『新しい記憶』とセットで)
『スリー・ビルボード』
『バーフバリ 王の凱旋』
『SPL 狼たちの処刑台』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『デトロイト』

毎回複数劇場で観る『スター・ウォーズ』シリーズ。
『ソロ』は5回観に行ったし大好きだけどSWは選外の別枠。

年明けから観たいのは年内に観逃した『暁に祈れ』、4日に終わる『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』、ミレニアム・シリーズ再開『蜘蛛の巣を払う女』、韓国版の『ゴールデンスランバー』、シャラマンの『ミスター・ガラス』、『ギルティ』、『バスキア、10代最後のとき』こんな感じかな。

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PR 4.22

1月以来、今年二度目の上映会+ライヴ+DJのイベント。
今回はプリンス、4月21日の命日に合わせて。
また追って詳細は追記していきます。
前回、思ったより以上にいい音響で上映出来たのもあるので興味ある方は期待してて下さい。

好きな音源持ってきてもらって「これかけて!」もありだし公式に出た全てのアルバムのCDやその他レコードは用意するのでリクエストもありだし、もちろんカヴァーだったり関連作品など持ち込んでもらっても問題無し。
深くこじれてしまった人から、何から聴いたらいいのかしら?な人まで、並行に分け隔てなく、殿下に興味あればどうぞどうぞな企画。

【日時】:2018年4月22日 日曜日 大阪・本町

【会場】:chef d’oeuvre(シェ・ドゥーヴル) 大阪阿波座、西本町。(地下鉄四ツ橋線、本町駅23番出口より徒歩3分) 大阪市西区阿波座1-9-12

【時間】:15時~20時(の予定)

【出演】: ライヴ sugami(vocal,etc) / ルイ・リロイ(guitat,ect)

【料金】:無料(ドリンク等のオーダーはお願いします) / ライヴセットのみ チップ制(投げ銭)

【お問い合わせ】:シェ・ドゥーヴル TEL.06-6533-0770 / NICHE-EXP info@niche-exp.jpまで。

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LIFE! DB1.8(追記あり)

年明け1月8日月(祝)、久々に上映会その他のイベントします。
今回は食と絡めてでなく生きていたら71歳の誕生日となるデヴィッド・ボウイと絡めて「Life!/ライフ」を。
合わせてDJやミニライヴも構想中。

音楽流すとはいえミックスしてつなぐというDJより以前やっていたネットラジオ”The Altavista Show”の生版みたいな感じがいいかなとは思ってる。
来てくれる人がそれぞれ思い入れのあるレコードやCDなど持ってきてくれたり、リクエストなんかももちろんありで。

また詳細は追記していくけど、およそ15時くらいに初めてイベント自体は19時から20時には閉めようかと思ってる。
ミニライブは単なるコピーやコスプレ的なありきたりなものでなく、自身の音世界を持ちつつ、その中で消化したもの、そんな方の演奏になろうかと。

追記:ミニライブはオオルタイチさんとのデュオ”ゆうき”でも活動しているYTAMOさんに出てもらいます。
以前、何かの会話か発言だかで「DBのことが好きでカヴァーもしている」というのを思い出して依頼しました。
どんな風にしてとかリクエスト的なことは一切してないです。
ほんとうにほんとうに楽しみです。

【会場】:chef d’oeuvre(シェ・ドゥーヴル) 大阪阿波座、西本町。(地下鉄四ツ橋線、本町駅23番出口より徒歩3分) 大阪市西区阿波座1-9-12

【時間】:15時~20時(の予定)

【料金】:無料(ドリンク等のオーダーはお願いします)

【お問い合わせ】:シェ・ドゥーヴル TEL.06-6533-0770 / NICHE-EXP info@niche-exp.jpまで。

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猫を探しています。(改定更新)12.25


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ここに書くのは初めてだけど昨年11月から友人経由で養子に来た、わかごろう(オスのきじとら)。
来たときは6カ月くらいで、来た当初から猫ヘルペスで眼をしばしばしたり鼻を足らしたりと病院通いと嫌がる投薬と点眼の日々。
で、すぐにに去勢の予約したけど12月くらいからマーキングが酷くなってようやく今年2月に手術。
それ以来、マーキングは止み粗相も一度もなく元気に家中走り回って、また11月。
寒くなってきてもヘルペスの再発もなくという日々の中、行方不明に..

来た当初は人見知りもなかったけど、家族とだけで暮らすうち、今では扉開いてても出ようとしないし、友人が泊まりに来ても挨拶も禄に出来ない顔出さない、そんな家猫だったの。

外へ至る扉の全てが開いた形跡がないし、どこから外に出たのか今でも不思議でならないけど生き物が家から消えるなんてあり得ない以上、出てしまったとしか考えられない。
何度か去勢猫の行動範囲と言われる250m~500mくらいを何度か捜索してみたけど未だ発見出来ず。

もう不明なってから20時間、寒さと飢えでどこかで震えてるだろうか…
せめて陽が落ちる前に気付いていたらとは思うが猫の行動時間帯は今くらいだし今からもう一回りしてくる。

明日朝一で保健所、管理センター、警察署、最寄りの動物病院には行く予定。
藁をも掴む思いでこんなサイトにも登録。
neko search

色んな写真貼っておくので、何か些細なことでもいいので分かれば連絡下れば嬉しいです。

追記
経緯
18日月曜日、仕事から帰宅21時。風呂に入りに行く前後まとわりつく。
食事は自宅と扉二つ通過する会社事務所でとることがほとんど就寝までほぼ事務所。
22時前後に自宅に行ったときには居てた。
23時過ぎ、自宅の家族の寝床に潜り込んでいるだろう(よくあること)と就寝。
19日火曜日、いつもは食事をねだりに4時~5時くらいに僕を起こしにく来るが(冷え込んできて以来、布団から出ないことが多く暑い時期のように陽が昇らないうちからねだることはなくなっていた) 5時過ぎに起床したとき枕元に居なかったのでまだ家族の布団でゴロゴロしているんだと思い(いつも起床は僕の方が遥かに早い)カリカリと水を補充してトイレ掃除の後、出勤。
仕事を終え帰社が17時過ぎ。
いつもは餌も食べつくし、ねだりに走ってくるのが来ない。で、朝にあげた餌が減っていない…また家族がねだりに負けてこっそり食べさせたのか(よくあること)と思いつつもトイレが綺麗なままなのが腑に落ちなくて家探し(この時点で自宅には誰も帰っていない)するが不明。
帰宅した家族に昨夜一緒だったの?と聞くも、あんたのところに行ってると思ってた、出かけるとき見送りにくるのに来ないのが気にはなってたと返答。
この時点で18時過ぎ。

近所300m~500m近く何度か探し回るも見つからず。
里親に連絡して色々アドバイスを貰いサイト登録等を済まし再び捜索。
深夜から明け方まで友人達も探してくれたが見つからず。

20日水曜日、9時になるのを待って地元保健センターに確認(届はなし)後、登録。教えて貰った「わんにゃんセンター」にも電話確認(届なし)登録。
緊急仕事で立て込んでいたので現場行ったり来たり、その間に行きつけガススタや近所の掲示板にチラシ配りと貼り。
20日正午(現在)、今から警察行って現場戻り、開き次第、捜索再開予定。
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20日午後、警察遺失物届け完了。里親からは担当する人によって温度差があると聞いていたが、担当された方は比較的親身に応じてくれた。
近隣小学校等の掲示板にもチラシ貼り。
この日も夜回りするが手掛かりなし。

21日木曜日 SNSでの書き込みコメント等では、「その状況では家で潜んでいる可能性が高いから、もっと探して!」との声も多く、仕事合間を見て、事務所、事務所と自宅のガレージ。入った形跡のない部屋。更に床下潜って捜索するも気配なし。
近隣の植込み、側溝、マンションの入れる範囲も確認するも手掛かりなし。
夜にチラシ配りと貼りと自宅から500m半径くらいを一回りしてこの日の捜索は終了。
行方不明になってから一度も風呂に入ってなかったのを思い出し久方ぶりに湯に浸かり就寝。

22日金曜日。 昨夜出しておいた事務所前のカリカリが減っているのを確認。もちろん、わかごろう以外の可能性も高いが捕獲器の手配を準備。
電話確認しておいた(特に治療等で運ばれた猫は居ないのは確認済み)動物病院にチラシを貼ってもらう。
「犬の散歩している人にチラシ渡したら」とのアドバイスをもらい、いつも会う近所の方に持っていこうとするも家族が既に話していたのを確認。
で、現在(18時過ぎ)、カリカリが減っていたという一時に縋り、捕獲器を入手次第、今夜朝まで張る予定。
今夜からの予定もキャンセルし、詰まっていた現場も本日で終わらしたので明日明後日何の予定もなくなったし捜索に専念出来る。

19時半。新しく光量の強い懐中電灯を入手したので試しにガレージ内を声掛け、再捜査したところ、「にゃあ」との鳴き声、慌ててちゅ~ると猫ハウスを持って南側路地へ。Aの地点で眼が合うもはっきりとわかごろうとは判明せず。奥はブロック塀の上以外は袋小路のはずとそっと追いかけるも、なんとBに小さな穴がありそこから隣地1の庭に逃走。
隣地1を訪ね事情を説明、庭を確認してもらうもすでにCから逃走した模様。
隣地2にも改めて今後捕物でお騒がせするかも、と断って一旦撤収。A’付近に餌と水、トイレを移動させ近くにお気に入りの毛布を入れた猫ハウス設置。
そろそろ捕獲器を受け取りに行ける時間なので今夜はA~A’辺りの設置予定。
EとDの扉からは隣人曰く上以外に隙間はないとのこと。

【編集12.24】
12月23日土曜日 深夜2時過ぎ、金属音が聞こえる。「掛かった~!」と捕獲器に近づくと茶色のフェレット(多分)が、何? 誰?な表情で入ってた…. すぐに開いて逃がしたけど、強烈な臭気の尿をひっかけて行ったので、この臭いではもう無理か… 気落ちしてる間に少し寝落ち。
早朝6時、仕掛け直した捕獲器は作動しないまま、少し後ろに置いていたカリカリは無くなっていた….
一旦全てどけておいてA’付近を(図面参照)入念に水洗い。昼間は捕獲器も厳しいだろうし何より臭い。少し仮眠して家事と事務のち、今夜に備える事に。
【書き忘れていたが添付図面のB’付近で脱出したと思われる開口を発見】

午前中、友人たちも捜索で回ってくれる。
ほぼ町会範囲くらいで移動しているだろうと憶測。
「車の下に隠れているんじゃなかろうか? よく覗いてみて」とアドバイスを受け一旦撤収。
午後からは仕事電話や事務、結局ほとんど寝れなかった。
17時現在、洗浄した捕獲器に新しい餌を吊り、再仕掛け設置。
これから天気が崩れてくるから今夜どうにか入って欲しい。

12月24日日曜日
日中は気配ないまま夜。
22時前に鳴き声あり! 今宵は深夜までは二人体制。
声のする方角に呼びかけながら二方向から接近。相方が一時肉薄するも防犯の金網がベルリンの壁のように立ち塞がり、僕を呼びに行ってる間に逃走…
しばらく回るも再度の鳴き声はなし。
消沈のまま、一人体制となり、一日半近く寝ていないのと景気づけの飲酒があだとなったか、深夜に着のまま沈没。
4時に目が覚め慌てて捕獲器を確認するも、昨夜はバッチリ、フェレットを確保した捕獲器が作動しないままカリカリは消失(吊りの唐揚げはほぼそのまま、煮干し他を入れた出汁袋は開けられておらず) ガレージに置いてあったカリカリも消失、隣に置いてあったわかごろう愛用のにゃんともを使用の形跡があり。
出入り口だと思われるB’は解決するまであえて塞がずにいた、本当にすぐ近くまで存在確認(とはいえ状況のみではっきりくっきりと、わかごろうだと判明している訳ではないが)が出来るようになったのは霧の中が晴れたようではある。
やはり深夜から明け方が一番なので、焦燥感があるも昼間は落ち着いて夜により一層備えるべし。

追記 9時30分
ガレージを再度片付け掃除清掃の後、雨に備えて穴の入口付近に使用している猫砂とまたたび設置。
その奥に捕獲器を再仕掛け、夜まで変化なければ吊り餌を変える。

12.24 14時45分
ぐるりの捜索もしてみたけど、やはり日中は気配なし。
今から吊り餌の買い出しに出て、今回は捕獲器を何かで包んだりして更に工夫の予定。
今夜、何とか今夜で確保したい。

12.24 17時過ぎ
陽も落ち掛ける16時過ぎには雨も降ってきた。
吊り餌をぶりの照り焼きに変えて暖かい状態で吊り下げる。
この雨が幸いして戻ってくれればいいが….

更新 12.25月曜日9時40分 (↓12.24夜の状況)
当初は3~4m離れた所でストーブと共に朝までを予定してたけど捕獲器に近くに居ない方がいいということで階段上の事務所で待機することに。
少しの物音でも、わかごじゃなかろうかと耳を澄ますも2時過ぎに少し落ちてた。で、3時半くらいに「はっ!」となって確認に行くも今回は捕獲器に入った形跡なし、少し後ろに置いていた段ボールの中の前回吊り餌にしたちゅ~るを入れてあった袋が紛失(煮干しはそのまま)、更にその後ろに置いていたトイレは使用した形跡なし。脱出した穴と思われる奥に仕掛けてあった猫砂とまたたび、区分けしていれてあった皿がひっくり返って少し屋内側に移動していた。
捕獲器は、もしやまだフェレットの尿臭が抜け切っていないのか、吊り餌が悪かったのか… ここまで入ってるのに階段上ってこないのは、わかごではないからか…..
週半ばから昼間も冷え込んでくるし今年中に確保出来ますように。

更新 12.25
日中仕事で出入り。
捕獲機は金属の威圧感を減らすため、わかごろうお気に入りの毛布で包んで吊り餌も新しくしている。
もう昼間は来ないと思い決めた。出入りしているのはほぼ確実だけど、それは周囲に人の気配がない夜なんだと
帰宅後「今夜こそ!」と階下でひっそり過ごす。

12.22 21時過ぎ
「パン!!」という金属が弾く音。
来た!! 慌てて階段降りて毛布捲ると、嗚呼~わかごろう….

何とか一週間で帰って来てくれた。
海外の友人からも「Christamas Miracle!!!」なんてメッセージも来て、今までクリスマスとかどうでも良かったけど、初めてサンタクロースっ居るのかもと思ってしまった。

図面
CCF20171222_0002

状況(12/22現在 追記なし)
家内の行動範囲、家族の寝所の扉は常に開放、仏壇間と外に至る扉及び会社へ至る二つの扉は出入り以外、常に閉めてある。
外へ至る自宅扉の近くには家族が就寝するまで居り、その間開けたこともなく鍵を掛けているので自力では開けられない。また過去に扉開いて、近づいてきたときも外に飛び出す気配する見せなかった。僕がくどく言うので家族も鍵や扉の開けっ放しにち注意はしていた。
会社には僕がおり、自宅へと繋がる扉は会社側がノブのついたアルミの開き戸で自宅側が木製の引き戸。(過去に一度も自ら引き戸を開けたことも開けようとしたこともない)
で、会社には就寝時まで僕が居たし、こちらも扉を開け話しにはしていない。自宅の窓は開いておらず、何処から出たのやらが正直なところだけど居ないものは居ない。
誘拐でもされたのだ思いたいくらい又は神隠しか。

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