2020.映画

続いて年間総評。

『スターウォーズ』(以下、SW)の新三部作完結の流れだっと昨年末から1月初旬。
色々言いたいこともあるが、それでも新作を、続きを観られた事は嬉しかった。
ギリアムのドン・キホーテがようううやく完成し観られたこと。

昨年末は「音楽映画が増えた」と書いたが、それは今年も引き続きで更に増えたし、観逃したのも多かったが、それなりに観る事も出来た。
シネマートでやってた『UNDERDOCS』のようにアンダーグラウンドな音楽シーンを特集したのもあり、役者が演じる物語としての伝記映画よりドキュメンタリー映画が新旧合わせて充実していた年。
年明けには日本初公開となる『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』は70年代のSF映画の流れの中で、という見方も含め楽しみだし、僕らが観てきた北米版VHSより20分ほど尺も伸びた劇場上映版というのも嬉しい。

1月の『マリッジ・ストーリー』や『アイリッシュマン』のようにNetflix制作作品を期間限定ながらも劇場でかけてくれたのも嬉しかった。
そうした流れで観た『シカゴ7裁判』や『Mank』のような大傑作や『ミッドナイト・スカイ』観逃してしまった『プロム』のように来年も続いて欲しい。

世界的に蔓延した新型コロナの影響でハリウッド作品を筆頭に続々劇場公開が伸びた今年。
延期また延期になってまだ上映していない『007』の新作等、劇場で予告編を何度も何度も観てしまって、なんだかもう観てしまっている心地になってしまっている。
延期せずそのまま公開に踏み切った『TENET』なんかは初めて予告編見たときからの期待感が薄れないまま観る事が出来た事から考えてみても、映画にも「旬」というものがあるんだよなぁとつくづく感じる。

延期といえば『ブラックウィドウ』もだけど、こちらはもうフローレンス・ビューという素晴らしい俳優を知り、その新作出演作なだけに来年一番楽しみにしている。
後はピーター・ジャクソンが手掛ける『Get Back』かな。予告編では『彼らは生きていた』で見せた斬新な手法を活かしているようにもみえ期待しかない。
SWはスピンオフ含め、今後はテレビシリーズが濃厚だろうし『マンダロリアン』もあることだし、年明けにはディズニープラスに入る予定。
Netflix、ドラマでは『アンブレラ・アカデミー』のシーズン2が面白かった。他ではコブラ会』こちらは明日から始まるシーズン3が楽しみ。オリジナル作品ではスパイク・リーの『ザ・ファイブ・ブラッズ』(これは劇場公開なし)も興味深く観た。(主演のチャドウィック・ボーズマンの死は残念過ぎる出来事、まだ43歳….年下の死はつらい….)

コロナ閉館直前に観た『人間の時間』の監督キム・ギドクが59歳で亡くなってしまった。
色々あろうが彼には一度自身以外の脚本で撮る作品を観てみたかったし、彼の作品について一番語り合いたい人ともう会う事も連絡取り合う事もない、という事実も含め色々きつい12月だった。

今年は一作品挙げるとすると『バクラウ』も凄かったけど『悪の偶像』かな、謎を多く残し深読みしたくなる箇所、韓国における忠武公(李舜臣)がいかに英雄視されているかとうところ、ハン・ソッキュ、ソル・ギョング、チョン・ウヒ三人の凄まじいまでの演技、そしてあの衝撃のエンディング。
まだ長編はこれが2作目というイ・スンジンの今後も本当に楽しみ。

では、そろそろ今年の10作品。(例年通りSWは別格なので外してます)
『悪の偶像』
『シカゴ7裁判』
『バクラウ』
『レディ・マクベス』
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
『LETO』
『マティウス&マキシム』
『ようこそ映画音響ま世界へ』
『初恋』
『ダンサーそして私たちは踊った』

原爆オナニーズのドキュメンタリー『JUST ANOTHER』も捨てがたかったし、ハンス・ジマーによるスコアが素晴らし過ぎた『ワンダーウーマン1984』もドルビーシネマかIMAXでおすわりしたいくらいだった。
その他、駄目だったなぁ~ていうのは、そうなかったかな。

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