Dimitri From Paris × Fiorious – Music Saved My Life


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去年の8月19日以来になってしまったDMR。(ちゅうかニッチ・ウェブ更新するのも今年初という体たらく)
ちょうど一年前(正確には4月21日)にも取り上げたDimitri From ParisがFioriosと組んだニューアンセム。

落ち着いたら、日常が戻ったらと言い続けたこの一年。
個人的には、どうして”コロナだけ”を怖がらないといけないのかさっぱり判らないのが本音なんだが言葉にすると長くなるので音楽、音楽。

イタリア人でニューヨーク在のプロデューサーでシンガーソングライターのフィオリアス。
「I’m Not Defeated」はもうLGBTQの抵抗アンセムとしてでなく良質なダンス・ミュージックとしてフロアを熱狂させてきたので多くに知られていると思う。
そんなフィオリアスがディミトリと組んだんだからそりゃ悪かろうはずがない。

どうあがいても人類は感染症を撲滅など出来ないものとして共存していかざるをえない、そんな中、他の感染症よりも新型コロナは今後、以前以後として位置づけられるだろう。
そんなコロナ以降、最重要曲の一つしてこの曲は歴史的に大きな一曲だと思う。

MUSIC SAVED MY LIFE

音楽に命を救われた者の一人として。

A1: The Extended Discomix
A2: The Full Take
B1: The Club Dub
B2: The Accapella

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2020.12.31

1月から張り切って続けていたDance Music Reviewも9月のイベント(本当によく開催出来たものだ)の準備から10月以降の怒涛のような仕事の忙しさと出張なども加わり遅々として更新出来ず…
1月2日からは酒抜く日も多く筋トレも続けていたのにこの半年……..あっいや酒は結構抜いたかな。

12月に入って飲食店時短営業続く中、身近の狭い場所でのイベントもなかなか開けないのは、まぁ致し方なし。
ライヴはというと、マスクや検温、消毒までは全く気にならないがフェイスガード必須や追跡アプリ必須などな会場になってくるととたんに気が失せてどうも足が重い…
また再び僕の気に行ったライヴの場というものが還ってくるんだろうか…配信は全くに近い程、興味を持てないし多分異物なのは僕の方だし…
その代わりというか映画館に行く回数は増えた。
確かに新作延期延期で「旬」というものを逃していってる状況ではあるけど、とはいえ、それでも再上映も含め今まで以上に距離感が縮まったように思う。

そうネットでライヴ動画観たりすることはあっても配信に興味持てないのは、観客の不在もある。
例外は自身がその場に居たものが配信された場合かな。
そんな感じなので1月に観たスペシャルバンドによるオオルタイチ20周年ライヴは観る。

やっぱり音楽は空気の振動と場の共有にある。少なくとも僕にとっては。
だからしょぼい再生装置、ラジカセの類であっても少数であれ誰かと聴くことが必要で、そんな誰かとの共有と伝わる空気の振動、そして皆の反応がたまらなく必要で、イベント終わった際に書いたブログでも「もう我慢出来なかった」理由であり、「そのために生きている」と感じることが出来る空間でもある。
もう外出時に携帯装置で音楽を聴かなくなったのも似た理由かもしれない。

12月後半図らずもそれを実感、再確認することがあった。
いつもターンテーブルだけしか無い場にCDRがあるよ、何か音楽かけたりしながら何やかんやしましょう誘いを受け行った場所。
あっと思いもう繋ぐことを放棄し、仲間たちと聴いたNAOJI KILLS。もう4枚続けて再生。
大阪発のSHOGUN TAPESからのCDRで誰のかもわからない物まね?? ショーグン・ナオジによる話芸カットアップMIX。
一人で聴いてにやつくよりも、これぞ誰かと聴いてことの珍物。

もう一つは昨日、当初の目的から二転三転してなんやかんやで例年やっているオトボウ(音忘年会)になってしまった。(とはいえ集まったのはせいぜい4~5人という少人数)
そこでかけたのがフランスのAmir – J’ai Cherche
これまああ所謂EDM、四つ打ち大好物なのに、どうもフォーカスが合わず好んで聴いてこなかったんだけど、この曲は今年観たグザヴィエ・ドランの映画『マティウス&マキシム』の中での使われ方がとても素敵で、これもやっぱり一人よりどうしても仲間たちと聴きたかった、それも出来たらDJの場という以外で。
それが昨日ふっと実現したのがとても嬉しくて嬉しくて。
そして来てくれた一人の言葉「むちゃくちゃスーパー楽しかった!!」が全て。

本当に生きていて良かったと思える年末。

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2020.映画

続いて年間総評。

『スターウォーズ』(以下、SW)の新三部作完結の流れだっと昨年末から1月初旬。
色々言いたいこともあるが、それでも新作を、続きを観られた事は嬉しかった。
ギリアムのドン・キホーテがようううやく完成し観られたこと。

昨年末は「音楽映画が増えた」と書いたが、それは今年も引き続きで更に増えたし、観逃したのも多かったが、それなりに観る事も出来た。
シネマートでやってた『UNDERDOCS』のようにアンダーグラウンドな音楽シーンを特集したのもあり、役者が演じる物語としての伝記映画よりドキュメンタリー映画が新旧合わせて充実していた年。
年明けには日本初公開となる『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』は70年代のSF映画の流れの中で、という見方も含め楽しみだし、僕らが観てきた北米版VHSより20分ほど尺も伸びた劇場上映版というのも嬉しい。

1月の『マリッジ・ストーリー』や『アイリッシュマン』のようにNetflix制作作品を期間限定ながらも劇場でかけてくれたのも嬉しかった。
そうした流れで観た『シカゴ7裁判』や『Mank』のような大傑作や『ミッドナイト・スカイ』観逃してしまった『プロム』のように来年も続いて欲しい。

世界的に蔓延した新型コロナの影響でハリウッド作品を筆頭に続々劇場公開が伸びた今年。
延期また延期になってまだ上映していない『007』の新作等、劇場で予告編を何度も何度も観てしまって、なんだかもう観てしまっている心地になってしまっている。
延期せずそのまま公開に踏み切った『TENET』なんかは初めて予告編見たときからの期待感が薄れないまま観る事が出来た事から考えてみても、映画にも「旬」というものがあるんだよなぁとつくづく感じる。

延期といえば『ブラックウィドウ』もだけど、こちらはもうフローレンス・ビューという素晴らしい俳優を知り、その新作出演作なだけに来年一番楽しみにしている。
後はピーター・ジャクソンが手掛ける『Get Back』かな。予告編では『彼らは生きていた』で見せた斬新な手法を活かしているようにもみえ期待しかない。
SWはスピンオフ含め、今後はテレビシリーズが濃厚だろうし『マンダロリアン』もあることだし、年明けにはディズニープラスに入る予定。
Netflix、ドラマでは『アンブレラ・アカデミー』のシーズン2が面白かった。他ではコブラ会』こちらは明日から始まるシーズン3が楽しみ。オリジナル作品ではスパイク・リーの『ザ・ファイブ・ブラッズ』(これは劇場公開なし)も興味深く観た。(主演のチャドウィック・ボーズマンの死は残念過ぎる出来事、まだ43歳….年下の死はつらい….)

コロナ閉館直前に観た『人間の時間』の監督キム・ギドクが59歳で亡くなってしまった。
色々あろうが彼には一度自身以外の脚本で撮る作品を観てみたかったし、彼の作品について一番語り合いたい人ともう会う事も連絡取り合う事もない、という事実も含め色々きつい12月だった。

今年は一作品挙げるとすると『バクラウ』も凄かったけど『悪の偶像』かな、謎を多く残し深読みしたくなる箇所、韓国における忠武公(李舜臣)がいかに英雄視されているかとうところ、ハン・ソッキュ、ソル・ギョング、チョン・ウヒ三人の凄まじいまでの演技、そしてあの衝撃のエンディング。
まだ長編はこれが2作目というイ・スンジンの今後も本当に楽しみ。

では、そろそろ今年の10作品。(例年通りSWは別格なので外してます)
『悪の偶像』
『シカゴ7裁判』
『バクラウ』
『レディ・マクベス』
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
『LETO』
『マティウス&マキシム』
『ようこそ映画音響ま世界へ』
『初恋』
『ダンサーそして私たちは踊った』

原爆オナニーズのドキュメンタリー『JUST ANOTHER』も捨てがたかったし、ハンス・ジマーによるスコアが素晴らし過ぎた『ワンダーウーマン1984』もドルビーシネマかIMAXでおすわりしたいくらいだった。
その他、駄目だったなぁ~ていうのは、そうなかったかな。

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2020.映画鑑賞・下半期

ほんとに大変な一年。
コロナで映画館が閉鎖されてから再開後、市松開け販売を経て9月からは全席解放になるもハリウッドの新作は公開延期や配信切替の報もぞくぞく。
邦画もそれに歩調を合わせるのも多い中、過去の作品を比較的安価なチケットで掛ける劇場もありという7月。

7月 – ストーリー・オブ・マイ・ライフーわたしの若草物語 / 風の谷のナウシカ / カセットテープ・ダイアリーズ / イップ・マン 完結 / どこへ出しても恥ずかしい人 / ゾンビ / LETO-レト-/ 破壊の日
8月 – 追龍 / 透明人間 / ディック・ロングはなぜ死んだのか / 逆襲のシァア(爆音上映) / ベイビー・ドライバー(特音上演) / ラブ&ピース / ようこそ映画音響の世界へ
9月 – 悪魔とダニエル・ジョンストン(UNDERDOGS) / END OF CENTURY(UNDERDOGS) / デソレーション・センター(UNDERDOGS) / TENET(IMAX)
10月 – マティウス&マキシム / オン・ザ・ロック / シカゴ7裁判
11月 – レディ・マクベス(のむコレ) / ストレイ・ドック / バッド・レプテイション / ルクス・エテルナ(のむコレ) / Mank
12月 – 君の誕生日 / JUST ANOTHER / バクラウ 地図から消された町 / ミッドナイト・スカイ / ワンダ―ウーマン1984

以上、下半期32作。
上半期25作と合わせて劇場鑑賞合計57作品。

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The Altavista Show Vol.2 と DJプレイリスト

9月6日(日)のThe Altavista Show Vol.2.台風で天候も安定しない中、ご来場いただき本当にありがとうございました。

周りの仲間たち含めイベントがなかなか再開しない中、”心の持ちよう”だと思い切って決断し当日を迎えたけど、不安がゼロな訳ではもなく、消毒用ジェルやスプレー、マスクに加えて検温器にマイク専用消毒スプレーも準備し臨んだ当日。

晴れ間がきついくらいの中poniiiのDJで定刻14時に開始。
まぁみんなどんどん杯を重ねていくこといくこと…
進行通り15時からはCanna Pensanteスタート、途中何度も乾杯を挟んで場を揉み解してくれた。
少し押して15:50くらいからは僕のDJ、以下プレイリスト、ちなみに選曲テーマは”失われた夏フェス”的なイメージから出演者に寄せてみた。

1.Happy Song – Sun Araw,M.Geddes Gengras & The Congos
2.Lick Wid Nit Wit – The Sabers Of Paradise
3.Fototienda – Atom Heart
4.City People – Basement Jaxx
5.Geet – Beigean
6.Do It Now – Dubtribe Sound System
7.I’m Not in Love – 10cc
8.Open The Pod Bay Doors – Starkey
9.Unfinished Sympathy – Massive Attack
10.For The Rainbow – Leon Ware
11.◯◯ar◯◯e – ◯◯◯◯◯◯◯う
12.Punch Drunk Love – Teams vs Star Slinger

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僕のDJ中半ばくらいから外では本格的に雨になっていた。
みんな久々に大きな音で音楽聴いて、体を揺らし、お酒もほどよく入って笑顔で、なんともたまらない時間。

少し機材トラブルがあるも5分程度のずれで、今回& More名義だった演者につなぎキャッシャーへと戻る。
ライヴもいい感じで進み、最終曲からつながる感じでponiii二回目のDJ。
DJブースからNina Simoneがスウィングする中、ほぼ定刻18時にSugamiスタート、この日の編成はコントラバス奏者家口氏とのデュオ。
イベントのライヴアクトの中、唯一の歌が入るセット、近作の曲を中心に新曲交えての45分。
奥のDJブースから遠目に観てたけど皆さんの歓声と拍手がライヴへの何よりの応えなのをしみじみ感じた。

2度目のDJ
1.I Wish I Knew How It Woulf Feel To Be Free – Billy Taylor Trio
2.The Sun,The Moon and Stars – Prince
3.If I Rule The World feat.Nas – Nina Simone & Lauryin Hill
4.Buck em Down(Instrumental) – Black Moon
5.Keep Rsising All Night Long (Sunday Service Mix) – Ukokos & Jabco

始める前に何度かあちこちで口に出したりしてきたこと、音楽は空気の振動なんだと。
僕が配信ライヴを観ることに向かい合うことが出来ずにいた理由が、”もうがまんできなかった”理由がそこかしこで確認出来た。
お店からお酒の在庫がほぼ無くなったこと、皆が笑顔だったこと、また何かイベントやって欲しいと言われたことが、何よりのご褒美。

来場してくれた皆様、出演依頼を快諾してくれて素敵な演奏をしてくれた演者の皆さん(Sugamiさん、家口さん。ここにはちゃんと書けないけど & Moreで出てくれた〇〇ゥくん) 演奏だけでなく音響設備から機材提供、設置からPAまで本番前後にまで時間割いて協力してくれたカンナ・ペンサンテのゴオくん、演奏してくれたカンナのギタリスト、ガンちゃん。
軽い気持ちでこじんまりとしたものが出来たらいいかねという気持ちだった物を、ここまで走らせてくれたDJ Poniii。こんな最中に場所を提供して下さり、思いっきり遊ばさせてくれたお店のオーナー。
こんな日の為に生きてるようなものは友人の言葉だけど、本当にその通りでした。改めて本当にありがとうございました!!!

新しい生活様式なんて大袈裟に構えず、手洗い、うがいを忘れないようにする。体調悪いなら仕事も遊びも控えて大人しく引き籠る、そしてそれを周囲もカリカリせず受け入れる。
咳エチケットとしてのマスクに気を配り、例えしていない人が居ても咎めたりしない。
マスクがないと出入り出来ない場所があるとして、それに憤ったりしない、それはドレスコードみたいなもので上着やネクタイがないと入れない場所があるように、サンダル履きでは出入り出来ない場所があるように、そこに行きたいならすることはする。出来ないのなら、そういう場には行かない、それだけじゃないかな。

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Dubtribe Sound System – Do It Now

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以前に自分で選曲やDJもミックスの練習か何かで録音しておいた白地のCDR(曲名も年代も何も書いてない白地)をふと聴いてみたら、ああっ—と昔の自分から教えられることがたまにある。

9月6日のイベントに向けてそろそろ選曲始めよかなと色々聴いている日々の中、上記のようなCDRを何気に車で聴いていて流れたのがこの曲。(2001)
多分これが最後の発表曲だったんじゃなかろうか、サンフランシスコで90年代初頭から活動をしていたDubtribe Sound System。
基本は二人だったけど曲によって編成,形態は様々なれど良質なディープハウスを世に出してくれた。
大きな音で皆と聴きたい気持ちも高まったので、流れ次第だけどイベントには持っていく。

Track List
Do It Now

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Jazz Juice – Detroit

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前回7月26日だったので随分と開いてしまった…
今回は1997年、セカンド・サマー・オブ・ラヴからダンスミュージックへと軸を移したミュージシャンの一人(とても沢山居てるんだが)、Alex ReeceそしてWaxDoctor.
二人とドラムンベースのレコードをリリースしていて、94年には共同名義での12インチも。
その活動が発展してJazz JuiceとなってのレコードがPrecios Materialからの2枚組シングル。
当時、ドラムンがジャズへアプローチするのはそこかしこで見られたし、DJセットの中にHerbie HancockやWayne Shorterで繋ぐのも。
この曲もパーカッションからシンセの鳴り、ところどころに入るサックス、もちろん核はドラムンなんだけどベースがコントラバス風味にうねる。
もちろんタイトル通りデトロイトへの敬意も。

Track List
A1 : Detroir (Original)
A2 : Detroit (Justive Remix)
B1 : Detroit (Laurent Gariner Remix)
B2 : Detroit (Justice RemixⅡ)

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Michael Watford – Luv 4-2

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久々になってしまったDMR、今回はまだ時間を巻き戻してハウス・ミュージックと出会った時期、90年代前半、クラヴで自宅ターンテーブルでドライヴで、どれだけ聴いてきたかわからない程、Michael Watfordのゴスペルに根差した歌声はまるでハウス界のWilson Pickettのごとしで、まぁ熱い熱い。
Smack Productionsが最も脂が乗っていた時期1994年リリース。
エレピのリフレインにキックが四つに打ち、マイケルのヴォーカル、サビでのハーモニーコーラス、間奏でのヴィブラフォン風のシンセソロ、目を瞑ればすぐにフロアが思い浮かぶ。

Track List
A1 : Luv 4-2 (Extended Mix)
A2 : Luv 4-2 (Mentalinstrum)
B1 : Luv 4-2 (Smack Dat Ass Vox Mix)
B2 : Luv 4-2 (Instrumental)
B3 : Luv 4-2 (Original Demo Mix)

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THE ALTAVISTA SHOW vol.2

日常が戻ったら…を合言葉のようにあちこちで話しながら四カ月以上が過ぎ、例年より暑くはないけど夏真っ盛りな七月も後半になっても、とても日常とは言い難い。
ライヴ会場も人数制限などしながらも、それぞれが手探りで再開もしていってる。
僕らが関わってきているような非常に小規模なイベントも、ほんの少しずつあるかないか。

そんな中、ちょっとした思い付きから、なんやかんやで話が進み、腹を括って久々にイベント再開。

『THE ALTAVISTA SHOW』2008年神戸は異人館通りのCLUB TALISMANで行ったライヴイベントから、その名を付けたインターネットラジオへ発展し、その後この名称を付けたイベントをしないままだったけど、今また再開。
「演る側」と「観る側」の地平を同一し、幕間のDJと演奏も繋がっていく、そんなSHOW。
今回は阿波座の路面店に場を移し初秋の中、風通し良く再幕開け。

Vol1ではDegurutieniとゲストだった、で、今回のライヴアクトを以下に紹介。

■Canna Pensante / カンナ・ペンサンテ。エレキベースのゴオとエレキギターのがんによる八尾酒場式インストバンド。シンセサイザーやドムムスが入ったり編成が変幻自在に変わるバンドではあるが今回は二人での出演。

Sugami(duo) / 大阪在住、独自の音楽世界を創作し続ける異彩のシンガーソングライター。10名を超える自身のバンドLagoonからピアノ弾き語りによるソロまで幅広く活動する中、今回はバンドメンバーでもあり、ジャズからロック、ポップスに於いても自己の世界を繊細に表現できるコントラバス奏者、家口直哉とのデュオ。

※)新型コロナウィルス感染症の拡大防止策としてスタッフのマスク着用、お店のドア、テーブル、カウンター及び転換毎に機材、マイク等の消毒。充分な換気にて対応します。
入口及び各所に消毒液を配置しますのでお客様におかれましても適宜使用していただくたく宜しくお願いします。
尚、やむを得ない状況になった場合、延期又は中止するみとをもありますのであらかじめご了承ください。

【日時】:2020年9月6日 日曜日 大阪・阿波座

【出演】LIVE : Canna Pensante / Sugami (duo) [sugami(key & vocal)・家口直哉(contrabass)] & more
DJ : poniii / nicheishida

【会場】:chef d’oeuvre(シェ・ドゥーヴル) 大阪阿波座、西本町。(地下鉄四ツ橋線、本町駅23番出口より徒歩3分) 大阪市西区阿波座1-9-12

【時間】:14:00~20:00くらいまで

【料金】:1,500円(ドリンクオーダー別)  

【予約・お問い合わせ】:シェ・ドゥーヴル TEL.06-6533-0770 / NICHE-EXP info@niche-exp.jpまで

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Hot Chip – Dancing In The Dark

かつてネットラジオThe Altavista Showをやってた時もなんたけど、紹介する曲は「自分で所有しているもの」をルールにしている。
ラジオ時代は、どうしてもこの曲を!という思いが強い時にストリーミングなどでダウンロードしたものもあった、勿論購入して。
で、ここ「DMR」でもそうしているんだけど、今回初めてCDでもレコードでも持っていない音源を。

昨日時間の空いた合間に観てきた『カセットテープ・ダイアリーズ』。80年代半ばのイギリス、音楽好き、詩を書くのも好きというパキスタン移民を親に持つ男の子が同じパキスタン人のクラスメートから教えてもらったブルース・スプリングスティーンの音楽に大きく影響されて人生を考えていくという実話を元にした映画。
主人公が父親との関係が上手く行かず自身の書いた詩のノートも捨ててしまえ!となった嵐の夜に、そういえばあいつに借りていたなと鞄からこぼれ落ちたスプリングスティーンのカセットをウォークマンにセットして聴いて流れてきたのが”Dancing In The Dark” ここで天啓を受け嵐の中を飛び出しいく。
ええ年のおっさんではあるけど餌も言えなくグッときてしまった。僕自身最も好きなスプリングスティーンの曲。

「DMR」でここまで書いてきたけど、1月以来更新していないし映画ネタ多くなってしまったので「Soundtracks」のタグも付けさせてもらおうかと。

この曲は数多いスプリングスティーンのカヴァーの中でも異質な方で、そうここで紹介するんだから四つ打ちアレンジ。Hot Chip自体がそうしたロックバンドの形態でダンスミュージックに寄っているので実にらしいんだけど、これがどんなカヴァーよりも素晴らしい。
スプリングスティーンのカヴァーは女性がすね場合も多く、それは本質的に彼の性質がマッチョではないことの一面を現していると思ってはいるんだけど、ここでもアレクシスの柔らかな歌声と反復して盛り上がっていく展開のアレンジ、どうぞミックスして繋いで下さい、繋げて下さいと言わんばかりの拍数、イントロがしのばせてある、ある伏線、仕掛けがエンディングに回収されていく流れの美しさ、ダンスミュージックの快感原則にどこまでも忠実なアレンジ。

2015年の『Why Make Sense?』のデラックス・エディションでCD化されているというアナウンスなんだけど、未だそんな物に出会えていないのでとっとと12インチでカットして欲しい。(今回こうした事情でジャケ写なし)

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