IUEKE / Tape


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2月15日(土)にUK Nightをやることもあり合間に色々棚を物色している日々。
何とか続けていきたい思いもあり、今回は一回目ということでイベントの冠にもしているThe Smithにちなんで僕はマンチェスター縛りで選曲する予定なんだがマンチェスター~マッドチェスターときて80年代後半から90年代前半となるとアシッド・ハウスが外せない。
棚卸も兼ねたこのシリーズとも重なってくる。

なかなか充実したタイトルをリリースしているフランスのANTINOTEが2012年に第一弾として出したIuekeの”Tape”
フランス人レコードディーラーGwen Jamoisが1991年の冬にロンドンのレゲェスタジオでアナログ機材を用いてテープ録音した、そんなロストテープの発掘。
20代前半で聴いてどう感じただろうか? なんて想像もしてみた。
前衛なエレクトロ、そして凄く感じるアシッド感はやは1991年でこそ産まれた音楽なのが現在だからこそ判る。
DJ Harveyが「これはトチ狂っている」と言ったとか言わなかったとか。兎に角マッドあることは間違いなし。

Trac List
A1: Tape 1
B1: Tape 1.2
B2: Tape 2

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CRUE-L GRAND ORCHESTRA feat.Philip Ramirez / Spend The Day Without You


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2005年のEye Remixも話題になったけど、やっぱりこれ。
特にOriginal Extended Versionが一番好きで回してきたのもそう。
1994年Love Tambarines2枚目のEP “Midnight Parade”収録のカヴァーで原曲も大好き。
フィリー、サルソウルなアレンジはSilvettiの「Spring Rain」と繋げてみたくなるのに最近気づいた。
色んなハウス曲で歌ってるPhilip Ramirezのファルセットヴォイスもたまらない。

A1:Spend The Day Without You (J. Glover Vocal Remix)
B1:Spend The Day Without You (Original Extended)
B2:Spend The Day Without You (Crispin J Glover Dub Remix)

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Nu Yorican Soul / The Nervous Track


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Masters At Work(Kenny DopeとLuis Vega)による別名義Nu Yorican Soulによる第一作目、Nervous Recodsから1993年リリース。
心斎橋Ciscoの試聴機で初めて聴いて「ああっっっ」となって以来、自宅ターンテーブルでもフロアでも幾度となく浴びたクラシック。
今聴くと、ラテン、ジャズ、アンビエントをヒップホップなビーツを通過させたダンス・ミュージックとしていかな画期的であったがが良く分かる。

Track List
A1: The Nervous Track (Ballsy Mix)
A2: The Nervous Track (Horny Mix)
B1: The Nervous Track (Yellow Mix)
B2 :The Nervous Track (U.N. Mix)

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Jephté Guillaume / The Prayer (Priye-a)


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Joe ClaussellのレーベルSpritual Life Musicからハイチ出身のJephte Guillaume、3枚目の12インチにして代表曲。
流麗なストリングス、フルートの音色、パーカッシブなビートに男女のコーラスがアコースティックギターと共に絡みながら深~く染み渡るハウス・クラシック。
何語かよく判らないけどハイチクレオールなのかな? この曲を聴くとオオルタイチを思い浮かべてしまう。
A1のvoaclもいいが、A2のInstrumental(コーラスは入る)ではよりギターがフィーチャーされてて気分や繋ぐ曲によってどちらももう何度も何度も回してきた。
盛り上がる時間帯でもチルアウトでも映えるし、やったことないけどビーチパーティーなんかでも合いそう。

Track List
A1 : The Prayer (Priye-a) (Vokal)
A2: The Prayer (Priye-a) (Instrumental)
B1: The Prayer (Priye-a) (Tet Kale Beats)
B2: The Prayer (Priye-a) (Akapele)
B3: The Prayer (Priye-a) (Jwif Ginen)
B4: The Prayer (Priye-a) (Haitian Preist)

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バンブルビー

今年こそはこちらを多く更新しよう!ということで(2019年レコードまとめもまだだけど…)
以前から書いてみたかったサウンドトラックもの、映画のサントラもそうだし映画の中で使われる音楽のなんやかんやのシリーズ。

第一回は2018年(日本公開は2019)のアメリカ映画『バンブルビー』。
『トランスフォーマー』のスピンオフ作品で1987年が舞台で時間軸では本編以前のエピソード。
マイケル・ベイが制作に回り監督を務めたのはトラヴィス・ナイト、彼はアニメーターで僕が観たことがあるのは『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』
実は『トランスフォーマー』はシリーズどれもまともには観ていないのにどうして今作が気になって観たかというとこのブログのテーマでもある音楽が気になったから。
そう、ちらりと耳に挟んでいた「The Smithがかかるよ」という言葉を耳にしていたから。

主人公の登場時、目覚まし止める動作、ベッドの脇には『Unknown Pleasures』のジャケがちらり。手探りでヘッドフォンカセットのスウィッチを押して流れてくるのが”Bigmouth Strikes Again”でもちろんスミス! 続いてカメラは壁に移動するんだがそれもなかなかくすぐるアイテムだらけ。The Pretenders 『Get Close』(1986)の時のツフーパンフ! (多分) 。General PublicにViolent Femmesのファースト!!!
ベッドサイドのミニカーに何かのトロフィー(後に高飛び込みのものだと判る)と何かの部品(これも後に車のものだと判る)が映されていき主人公の嗜好経歴を描写して行く。
寝間着代わりのTシャツはElvis Costelloで歯磨きしながらマイク・ジョイスのドラムブレイクでエアドラム。ここまででも突っ込みどころ満載な出だし。

主人公の少女チャーリーは父の亡くなっていて、家には新しい父(いや母の新しい同居のボーイフレンドかも)が居て馴染めない(たげど弟は仲が良い)、母ともすれ違い。
高飛び込みも止めてロックと車いじりが好きでバイト生活。同級生たちはまぶしく青春を謳歌という生活の中でオートボッツのB-127と関わっていくという内容で流れる音楽はHoward Jones、Bon Jovi、Steve Winwood、A-Ha、Duram Duran、Tears For Fearsとまぁかかるかかる80′sヒットパレード。
カーチェイスではSammy Hagerの”I Can’t Drive 55″とベッタベタな選曲。
流石にサントラを買いたいとは思わないかねと観続けエンディング、別れの場面で流れるのがSimple Mindsの”Don’t You (Forget About Me)”と来て、小膝叩いてにっこり笑い、ああそうだったんだなと得心。
エンディングがシンプル・マインズの”Don’t You”。これってジョン・ヒューズ監督の『ブレックファスト・クラブ』へのオマージュなんだな。『ブレックファスト・クラブ』は1985年で『バンブルビー』は1987年の設定なのも。

スクールカーストな構造という意味で『スパイダーマン・ホームカミング』(大傑作!!)もそうだったけど今作ではシンプル・マインズを使うことでより判りやすく敬意を示してるんだろうなと。

そういや主演のヘイリー・スタインフェルド、んっ?と思いながら観てたけどコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』のマティ役の女の子だったんやね。
2016年の『スウィート17モンスター』の時はピンときたんだけど今作ではゴスっぽいメイクもあって(この辺りも『ブレックファスト・クラブ』オマージュかな)最初判らなかった。ヘイリーには今後も期待大だな。

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UK NIGHT “still ill vol.1″



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半年以上前かな不定期で遊ばさせてもらっている椿でのイベントでThe Smithの”Still Ill”を回してたらとても反応してくれたDJ仲間が居て、そこから発展してなんやかんやあってようやく今回”UK NIGHT”と名打ってさせてもらうことに。

以前からスミス好きの友人達と、集ってスミス聴く何やらをしたいなぁ、その時の集まりを”Still Illの会”にしようと話してたことを拡大解釈でUKロック(実際ロックだけでなくてもいいんだけど)のDJイベントとして、ちなんだフード類も出す形で。

僕はスミス~マンチェスターしばりで選曲予定。
今のところDJ四人だけど、椿では客も参加型でやってきたし音源持参しての1~2曲だけの飛び入りも歓迎。

【日付】:2020年2月15日(土) 

【場所】:kitchen mama 椿  大阪市天王寺区堀越町15-2 TEL.06-6771-7706

【料金】: 2000円(パブスタイルにちなんだフード+1ドリンク) 

【時間】:19:00 ~ 23:00

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Round One / I’m Your Brother


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ベルリンのテクノシーンを語る上で欠かせないレコードショップ/レーベルのHard WaxのオーナーMark ErnestusがPalais SchaumburgのメンバーだったMoritz Von Ozwaldと組んだBasic Chanel。そこから派生したMain Streetレコードから出したディープハウスRoundシリーズ第一弾(1994)
Round Twoでも起用されるヴォーカリストAndy Caineをフィーチャーした一曲。
Isley Jasper Isleyの”Caravan Of Love”(1985)を元にしたもので個人的にもフロアで浴びたハウスミュ―ジックと言えばこれ!な曲の一つ。
サイドBはRon TrentとChez Damierによるリミックスでシカゴ(Ron)~デトロイト(Chez)~ベルリンと繋がるもの。
12インチで聴くのがベストではあるけどOne~FiveまでまとめたCDも出てる。

Track List
A 1 :I’m Your Brother (Club Version)
A 2:I’m Your Brother (Edit)
B : I’m Your Brother (Chicago’s Twisted Mix)

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Theivery Corporation / The Heart’s A Lonely Hunter

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90年代半ばから活動しているワシントンのデュオ、2005年の『Cosmic Game』からカットされた12インチ。
David Byrneのヴォ―カルをフィーチャーした名曲。(2005)
計3ヴァージョン、どれも良くて家聴きから車中でも耳を捉えて離さない中、ここで推したいのは9分を超えるアフロハウスなLouie Vegaのリミックス。
ハウスミュージックというものを、長尺曲というもの知り尽くしたもので見事としてか言いようのない。
X-Press 2の”Lazy”といいDavid Byrneの声はダンスミュージックによく合う。

Track List
A: The Heart’s A Lonely Hunter Louie Vega Remix
B1: The Heart’s A Lonely Hunter Theivery Corporation Remix
B2: The Heart’s A Lonely Hunter Album Version

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Fuzz Against Junk / Born Under Punches


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2019年のまとめや2010年代まとめもやってみたいと思いつつ自身の棚卸し整理も兼ねたレコード紹介を。
先ずはダンスミュージック、主にハウス、四つ打ちに特化してやっていくつもり。

初回はブリストルのサイケ、ダブ、ジャズ、フォークと越境するFuzz Agains Junkが1999年にロンドンのnuphonicから出した”Born Under Punches”.
Talkimg Headsのカヴァー。元曲だけでも充分なところよりフロア向けなヴァージョンに仕上げている。Harveyのリミックスとどちらももう何度回したか覚えてないくらい。

Track List
A: Born Under Punceds
B: Born Under Punches Harvey’s Punch Drunk mix

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2020

新年あけましておめでとうございます。

今年こそこちらを多めに。
音楽ももっとということで以前から考えていたThe Smithを起点にしたUKイベント”still ill”のVol.1を2月15日(土)に。
次回に詳しく書くとして、そんなこともあり年末年始はUKもの多く掘り返していた。

単独での大阪ライヴはもうないと諦めていたMarc Almond、New Orderがそれぞれ2月、3月に来る。
こじつけだけどそういう巡りみたいなのはあるんだろう。

殺伐として身の周りも世間でもあまりいい話のない年末年始。
相手あってのことはなかなかではあるし、何が良いのか悪いのか、何が間違ってて、何が起こっているのかも判らないけど、どう行くにせよ他者は置いといて変わるべきは自分自身でしかないのを改めて。

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