バンブルビー

今年こそはこちらを多く更新しよう!ということで(2019年レコードまとめもまだだけど…)
以前から書いてみたかったサウンドトラックもの、映画のサントラもそうだし映画の中で使われる音楽のなんやかんやのシリーズ。

第一回は2018年(日本公開は2019)のアメリカ映画『バンブルビー』。
『トランスフォーマー』のスピンオフ作品で1987年が舞台で時間軸では本編以前のエピソード。
マイケル・ベイが制作に回り監督を務めたのはトラヴィス・ナイト、彼はアニメーターで僕が観たことがあるのは『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』
実は『トランスフォーマー』はシリーズどれもまともには観ていないのにどうして今作が気になって観たかというとこのブログのテーマでもある音楽が気になったから。
そう、ちらりと耳に挟んでいた「The Smithがかかるよ」という言葉を耳にしていたから。

主人公の登場時、目覚まし止める動作、ベッドの脇には『Unknown Pleasures』のジャケがちらり。手探りでヘッドフォンカセットのスウィッチを押して流れてくるのが”Bigmouth Strikes Again”でもちろんスミス! 続いてカメラは壁に移動するんだがそれもなかなかくすぐるアイテムだらけ。The Pretenders 『Get Close』(1986)の時のツフーパンフ! (多分) 。General PublicにViolent Femmesのファースト!!!
ベッドサイドのミニカーに何かのトロフィー(後に高飛び込みのものだと判る)と何かの部品(これも後に車のものだと判る)が映されていき主人公の嗜好経歴を描写して行く。
寝間着代わりのTシャツはElvis Costelloで歯磨きしながらマイク・ジョイスのドラムブレイクでエアドラム。ここまででも突っ込みどころ満載な出だし。

主人公の少女チャーリーは父の亡くなっていて、家には新しい父(いや母の新しい同居のボーイフレンドかも)が居て馴染めない(たげど弟は仲が良い)、母ともすれ違い。
高飛び込みも止めてロックと車いじりが好きでバイト生活。同級生たちはまぶしく青春を謳歌という生活の中でオートボッツのB-127と関わっていくという内容で流れる音楽はHoward Jones、Bon Jovi、Steve Winwood、A-Ha、Duram Duran、Tears For Fearsとまぁかかるかかる80′sヒットパレード。
カーチェイスではSammy Hagerの”I Can’t Drive 55″とベッタベタな選曲。
流石にサントラを買いたいとは思わないかねと観続けエンディング、別れの場面で流れるのがSimple Mindsの”Don’t You (Forget About Me)”と来て、小膝叩いてにっこり笑い、ああそうだったんだなと得心。
エンディングがシンプル・マインズの”Don’t You”。これってジョン・ヒューズ監督の『ブレックファスト・クラブ』へのオマージュなんだな。『ブレックファスト・クラブ』は1985年で『バンブルビー』は1987年の設定なのも。

スクールカーストな構造という意味で『スパイダーマン・ホームカミング』(大傑作!!)もそうだったけど今作ではシンプル・マインズを使うことでより判りやすく敬意を示してるんだろうなと。

そういや主演のヘイリー・スタインフェルド、んっ?と思いながら観てたけどコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』のマティ役の女の子だったんやね。
2016年の『スウィート17モンスター』の時はピンときたんだけど今作ではゴスっぽいメイクもあって(この辺りも『ブレックファスト・クラブ』オマージュかな)最初判らなかった。ヘイリーには今後も期待大だな。

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