裏テーマ(Day After You)

先ほど上げた「Disco Night終了」の中で追記してもよかったんだけど・・・

当日仕込んでおいてタイミングが合わずかけることが出来なかった2曲があって、先ずはThe Blow Monkeysの「(Cerebrate)The Day After You」。1987年、彼らの3枚目のアルバム『SHE WAS ONLY A GROCER’S DAUGHTER』に収録されいてシングルカットされた曲。Curtis Mayfieldがゲスト参加で、リミックスも複数ある。アルバムヴァージョンはミディアムファンク調のナンバーだけど、僕は’87Mixの方を先に聴いてからアルバムを買った記憶がある。そういえばDr.Robertの盟友、同じくカーティスを信奉しているPaul Wellerによるリミックスもある。

(他にも多くあるが)この曲は、非常に痛烈なサッチャー政権批判の歌で、この時代、南アフリカのアパルトヘイトに対して多くのミュージシャンがボイコット等の批判の声を上げていた時期(1985年には”アパルトヘイトに反対するアーティストたち”による「Sun City」もリリース)でもあり、音楽以外でもイギリス連邦に参加している国々によるスポーツ大会も、多くの参加国がボイコットを表明する中、サッチャー政権はボイコットに反対を表明するといった時期でもある。

この曲、曲調は明るいものの、歌詞は批判精神に満ちており、サビなんて「みんなで祝おう、祝杯を上げよう。パーティーの時が来た。あなたが去ったその日に」と、サッチャー退陣を求め、その日が来たら祝おうという、なかなか日本のミュージシャンでは発表出来ないような逆説のパーティーソング。この曲は「もう9年になるけど、僕には信じられない。人々はなんと慈悲深いんだ。もう8年間も野放しなんだぜ」と結ばれている。

80sのディスコチューン、パーティーソングで選曲してて、つい先日終わった大阪市を解体するには賛成か反対か」の住民投票、そして維新に支配されている大阪市、大阪府を照らし合わせていた。

もう1曲はThe Specialsのラストシングルとなった「Ghost Town」。こちらは1981年のリリース。この年の4月、ブリクストンで黒人青年が職務質問の最中にもみ合いとなり、ぐったりと動かなくなった青年を警察が運び去ろうとしたことから、地域住民は、黒人青年を見殺しにしたと広まり、そこから始まった暴動があり。その背景にある長引く不景気や人種差別。更に翌82年にはそんな不満の捌け口かのように国威発揚なごときのフォークランド紛争。そんな世情の中で「もう町はゴーストタウンになろうとしている、クラブは閉鎖され、バンドは演奏する場所もない。こんなゴーストタウンにも以前も古き良き時代があったのを覚えてるだろうか?  音楽が流れ、僕らは踊り、歌っんだよ。それがゴーストタウンとなったいま、この国には仕事もなければ、いく場所さえない。人々は怒りをぶつけるだけだ」 大分意訳だけど、この曲も頭にあった。

かけれなかったのは流れとタイミングなんこだけど、この12月に任期満了で退任を宣言した市長が「去ったその日に」またこんなパーティーを開いて、「祝おう」と思ってる。

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