ライヴ雑感

昨年のお盆から2月まで、大きな仕事と選曲、その後のCD完成、友川カズキ「独白録出版+誕生日前夜」ライヴ大阪開催と、突発性、緊急仕事の重なりでライヴ観に行くことの出来なかった、ここしばらく。

4月11日(土)ほんとに久々に泉邦弘ソロライヴを靭公園そばのブラジル音楽関連ショップ・カフェのChove Chuvaまで。ブラジルとはいえ、この店では、それに特化したライヴばかりではなく、泉さんも大阪では、ほぼ毎回ここでライヴをしている。

久々に観る泉邦弘。今回ゲストも入らないソロライヴ。会場に着くとドラムセットは組んであるわ、打楽器類、トイ楽器、ガジェット類が並ぶ下手、それとは別に上手には、ヴォーカルとギターの音を拾う2種のスタンドマイクが並べてある。

他にゲストが居ないこともあり、この日のライヴは、より歌に比重を置いた内容。そのほとんどがまだ音源として発表されていない新曲たち。ここ数年沸き立つ”怒り”が彼に歌に向かわせているというMCも挟みつつ、持参した楽器はほぼ全て演奏の、正に全身音楽家(高岡大祐氏命名との説がかなり濃厚)通りの全霊での演奏と歌。個人的には、アンコール(それはほとんどのライヴに対してもそう)は蛇足だったが、ほんの一瞬のプリンス「Kiss」まで、泉邦弘を堪能出来た。 最前列で観ていたんだが、同じ並びに居た親子。娘さんが、ライヴ合間に、楽器セット等をスケッチしていたのが印象深かった。

昨夜25日は、こちらも久々に行った阿波座のchef d’oeuvreにて。ここは友川さんり上映会等、NUCHEでもイベントさせてもらったこともある。 この日は、ギタリストの、ルイ・リロイ・田中の企画「身体と音楽」な1日のVol.13というもの。13回やってて初めて観に来られた。 メンバーはルイ君がギター、原田祐司(ds)、Caitlin Coker(dance)、地案(dance)という4人。原田さんは以前、別の場所で観たことはあるが、ダンサーの女性2人は初めて。最初は地案さんとルイ君のデュオ。休憩挟んで、原田さん+Caitlinさん。最後は4人をruiriroi groupという見立てでの、身体と音楽の即興パフォーマンス。

始まったとたん、客席ぐるりと一斉に近くカメラやスマートフォンを取り出しての、撮影会に突入して、正直なところ全然集中出来なくて、一瞬一瞬を見逃し、聴き逃しで終始してしまった。 なので良し悪しすら書けないので、どうだったかは、う~ん・・・ではある。

自らが過去に体験した数少ない中から汲み出してみて、とてつもなく素晴らしかったデカルコ・マリィさんやタカダアキコさんだったらも同じ環境下でも集中出来ただろうか、などぐるぐる考えながら打ってはいるが・・・やはり撮影ばかりしているライヴ空間は苦痛そのもの。演者が気にせず(許し)、客が望むのなら、それを望まない者は、どこまでも”異物”となり、否を唱えるなら出て行く他ない。昨今では集客のために、撮影や録音の許可を積極的に宣伝するライヴイベントもある中、僕のごときは去ねということになる。

タバコと副流煙がキツイから密封、閉鎖的な会場は、自然と避けてきて観たいライヴも諦めがちな中、ここまで撮影者が居るなら(舞踏、身体パフォーマンスに付き物なのかな)、そうしたライヴは今後避けざるを得ないかな、寂しいことだが。

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