Giancarlo Schiaffini – A TUNG ME

もう10年以上も前になるが、よく知らないまま偶然入手したMario Schianoの『On The Wainting List』(1973)というCD。イタリア即興音楽の父とも呼ばれる(らしい)マリオスキアーノ。このアルバムにトロンボーンで参加していたGiancarlo Schiaffiniの演奏が気になったりして、マリオや、その他演奏、アンサンブルも素晴らしく愛聴盤の一枚だった。

ここ数年、欧州のジャズ、即興音楽をもっと聴きたい! という周期に入っていて色々物色しているが、日本ではなかなか見つからない。それでもマメに探していると再発ものも目に付くようにもなる。そんな中で出会った一枚が、もうずっと探していたイタリアのGuppo Di Improvvisazione Nuova Consonanzaの『Niente』がLPとCDで再発。

イタリアを代表する現代音楽作曲家、Franco Evangelistiが1961年に結成した”楽譜に縛られない即興音楽集団” 楽譜がないとはいえ、入念にリサーサルをした上で、”伝統や過去の音楽を想起させる要素を極力排除する”という方法論により1970年代半ばまで活動していた。メンバーにはトランペット奏者で作曲家であり、映画音楽の巨匠、Ennio Morriconeが参加していことで、日本でも少しは知られたグループ。 再発されたものから何枚か入手した中、1976年の『Musica Su Scemi』で、ジャンカルロ・シャフィアーニと再会。ここではトランペットとフルートで参加してて、ここでもよい演奏。

アンサンブルもいいが、ソロが、無伴奏のソロが聴きたい! そんなレコードはないものかと探し続けて、ようやく新潟のShe Ye Yeレコードで発見。Unique Musicと名乗っているくらい珍盤を多く掘ってくるレコ屋。世界中の音楽をジャンルで括らず、眺め良く陳列されていてホームページで試聴しているだけでも飽きない。ここでレコメンドされていたのが1983年の『A TUNG ME』。基本的に定価より高いレコードには手を出さないように努めているが、一か月ばかり熟考の末、思い切って購入。これが驚きの一枚。トロンボーンだけでなく、ユーフォニウム、ツィンクなど、サックス以外の多くの金管楽器を駆使して創造力溢れるもので、これぞ聴きたかった内容、いやそれ以上。

長いキャリアの中、多くのレコードがあるジャンカルロ、調べてたらチューバソロも出している。日本ではなかなか入手できないものばかりだけど、また楽しみが増えた。

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