ある日偶然目にした一枚のレコードジャケット。Laura Lopez Castro & Don Philippeの『Optavito』。季節は真冬、雪の積もった海へと続く、船着場なのか何なのか?橋のような上に立つ防寒着の(多分)ローラ・ロペス・カストロと馬に乗った(多分)ドン・フィリッペ。ローラの手の先にはカモメが飛び去る。試聴もほどほどに急いで入手。そこから流れてきたのはジャズなのかスパニッシュなのかボッサなのかトラッドなのか、どのラックに入れていいかわからなくて、それが嬉しい、そんな音楽。枯れていてどこかウィスパー気味のローラの歌声にマルチ奏者ドンによる一風変わった奏法のギターやピアノ。ローラの経歴はスペイン系でドイツ在住らしいが、通して聴いてみて思ったのはドイツという北国の風景、それはジャケットにも通ずるもの。これがドイツ在住ゆえなのかローラの持つ何かが北へと向かわせたのか?
過去に2枚のアルバムを出しているローラ。まだまだ知らないことばかりで、これから遡って聴くのが楽しみ。
Laura Lopez Castro & Don Phillippe(feat. the cat Uehii) – 「Ki Chororo」
Ki Chororo | Laura Lopez Castro & Don Philippe (feat. the cat Uehii) from UCB Arts on Vimeo.