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今朝方、知人のツイートでMike Porcaro-マイク・ポーカロ(英語発音ではポッカーロの方が近いみたいだが)の訃報を知った。 本来なら、その2日前に往ったデヴィッド・アレン翁のことについて語るべきことの方が多い。 なのにこうしてマイクについて書き綴っている。
正直、僕の中では、ではあるが、ミュージュシャンとしても、持ってるレコードも圧倒的にデヴィッド・アレンの方が大きいし多い。だけどその分だけ文章にまとめ切れないでいる中でのマイクの訃報。
僕とマイクの出会いといえば1984年、ちょうどTOTO5枚目のアルバム「Isolation」からのリードシングル「Stranger In Town」がラジオで盛んに流れていた。滅多に観ることのなかったテレビでも、たまにMTV番組眺めたら、そのMVはよく観かけた。当時のMVに多く見られる曲本編と共に寸劇のようなドラマ仕立てによるモノクロの映像。 遥か後に知ったが監督はアイルランド人のスティーヴ・バロン。ちなみに、ではあるが、彼の手掛けたMVは数こそ多くないが、A-Haの「Take On Me」、Michael Jacksonの「Billie Jean」、Dire Straitsの「Money For Nohing」など、時代を彩ったものがある。
TOTOは、その頃リードヴォーカリストが、Fergie Frederiksenに変わったばかり(とは言えTOTOには当初からDavis PaichとSteve Lukatherというリードヴォーカリストは居たが)。「Strangers In Town」もメインはデヴィッド・ペイチで。アルバムの他の曲も、フレデリックの歌声に合わせたのか、同時期のYesにも近いハードロック調の曲が多く、近年もライヴでは割りと演奏されることもあるようだが、ファン以外に振り返らえることは少ないアルバムの一つ。そしてマイクが正式にメンバーに加わって最初のアルバムでもある。
こんなこと書きながら、ではあるが、僕はTOTOの音源はレコード3枚ほど持っている程度なので、とてもファンとはいえない、が「Isolation」は、音楽を熱心に聴くようになった時期に出会っただけに、少なからず思いもある。
で、今朝に戻る。 仕事先に向かう車中でなにげにつけたFMラジオからTOTOの「Rosanna」が流れてきた。マイク訃報に寄せてかな?とも思いつつ現場到着。一仕事終えて、再び車中。またTOTOが流れてきた、今度は英語でのMCがDJのプログラム。確かにマイクの訃報について述べている。久々に「Stranger In Town」が、いやそれがなくとも、「Isolation」からの曲、いや、次の6作目に収録されているルカサー作曲のヒット曲「I’ll Be Over You」でもかかるかと思いきや、流れてくるのは「Georgy Porgy」と「Africa」・・・
いや・・・朝からどの曲もマイクの録音ちゃうやん・・・・
ああ、このDJ達は、TOTOを嫌いではないだろうし、ヒット曲に思いもある、多分僕よりも多くのTOTOのレコードも所有しているだろう。だけどマイクがいつから録音に参加したとか、そんなことにはてんで関心はなくて、ただTOTOのメンバーが亡くなったなら、「Africa」でもかけておけばリスナーは文句ないだろ、くらいにしか思ってないんだろな、局側の要請もあったこともしれないし。
ただ、だけどそんな風に心がないのなら、弔して欲しくはないな。まるで告別式で隣り合った得意先の人と、次のゴルフの約束でもしてるような、そんなのにも似て。
勢いTwitterかFacebookに書き散らしそうになった、だけど落ち着いて考えて、ほとんど誰も開くこともない、拙ブログに書き留めておくことにした。
僕はマイクの、TOTOの熱心なリスナーでもファンでもないが、1984年という多感な時期に、アルバム「Isolation」とシングル「Stranger In Town」に出会ったことは、ずっと思い出し続けるだろう。