金沢行きライヴの小旅

仕事がエアポケットのように空いたのを利用して行ってきました18年ぶりくらいの金沢。

今回はって、ほとんどの移動がそうだけどライヴを観に、Smoke Benders(サム・ベネット・高岡大祐・沼直也)@もっきりや。初めて行った老舗のもっきりやは、店の感じも店主と話した感じも続いてきたのが納得の良い店。ここでトム・ウェイツ演ったんやね。

行きは予定より少し時間があったので景色が好きな湖西線で。疲れたので敦賀から北陸道に乗った。右手にはもんじゅがある。帰りに立ち寄ろうと思いつつ17時に宿の近く。チェックインまで時間あるので車を停めてから辺りをうろうろ。宿がある片町周辺はちょっとした繁華街、個人経営のいい居酒屋ないかなと思うも、初めてなので鼻が効かない。10分ほどうろついて、ええいままよ!とカウンターの居酒屋へ。「へい」と「お待ちどうさま」以外、余計なことを言わないで黙々と付き出しを仕込む店主、いい時間が流れ、地元酒とさわらの刺身、はたはたの一夜干しが旨し。

チェックインとシャワー済ませ、いざ、もっきりや。半地下で階段降りる。16年ぶりに会うという友人と話ている高岡さんに軽く挨拶済ませ、キリンの大瓶注文して席に。空いてたし一番前のテーブル。友人に勧められ動画を観て、どうしても観たかったスモーク・ベンダーズ。上でも書いたが、自分を突き動かすのは、ほとんどが音楽、ライヴを観たいから行く。こうして動いて観たライヴは大抵外さないことが多い。

19時40分ほどで開演。ドラマー、ヴォーカル、サンプラー使い・・・もう20年以上ファンで聴いてきたサム・ベネット。ここでは自作の一弦楽器とヴォーカル、小物類で弾き語りでサムさんのルーツであるアメリカ南部のストレンジブルーズをコンパクトで強烈かつ摩訶不思議なグルーブが絡まりあうもの。聞いた話では全て即興で曲を作っていく、どうなるか分らない展開。だけど楽曲としてとても良い。歌もありの即興ダンスミュージック。キンシャサにもミシシッピにもコロンビアにもキューバにもトランシルヴァニアにも奄美大島にも河内にもあるように、東京という都市でしか産まれない(のではないかと)スモーク・ベンダーズというグルーヴ。たまんないや。

歩ける距離に宿を取っているのもあり、終演後はもっきりや、心尽くしの打ち上げにも参加。サムさんがNY時代にニッティング・ファクトリーのパッケージツアーで回った92年のヨーロッパでのヤバ過ぎる話など聞かせてもらい爆笑、宴も更ける。スモーク・ベンダーズは北陸ツアーの初日で宿は全日富山とのこと。きっと大阪でライヴしましょう!とメンバーに挨拶と別れの後三々五々、宿で〆で呑もうかと思いつつそのまま沈没。

翌朝、7時前に出発。仕事にも余裕あったし慌てて帰ることはないので、行きしなに気になった、もんじゅ近くまで寄り道することに。北陸道を南下、いったん給油の後、敦賀インターを降り、敦賀半島へ。天気が良く、これからこの辺りは海水浴でも賑わうのだろうが今年はどうだろうか? 原発の問題は色々あるが、現在の電気を使った便利な生活の継続と絶対安心を求めて別のエネルギーでもなかろうな、と頭に浮かぶ。どんなものも自然の驚異には、なすすべはなし、どんな自然エネルバーを選択しようとも今後、「安全、安心且つ安価」なものはないと知るべきではないか。どんなものにも相応のリスクが伴うのは当たり前だと。 やはり生活様式を改めて行くしかかないのではと思う。放射能のことは大問題であるが、それは別の場で書くとして、便利で安価だがブラックボックスだらけなコンビニエンスやチェーン展開の飲食店。毎年のように新製品だらけの家電に車。次々出てくる新しいモードの服や靴、鞄。これらをメディア主導で大量消費。こうした物モノものな生活様式を望み、そして現状と同じエネルギー消費も継続したい・・・。目の前の事象だけを捉えての原発反対では結局元の鞘に収まりそうな気がしてならない。

兎に角行って良かった。素晴らしいライヴを観れたことも、もんじゅ近くに立ち寄れたことも。

niche ishida

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